SANDは、英国王立美術大学を卒業した姉妹が設立したデザインスタジオAyaskanが作成した砂から時間を読むことができる変わった時計。
彼女たちの作品は、生命や自然など壮大なものからモチーフを得る事が多く、時間や空間、人間の感情などをテーマに制作を行っています。
この時計は枯山水の風景から着想を得て作られており、波紋と平面のパターンから時間を読む事ができます。
自然のサイクルと時を表現したデザイン
SANDは1日(24時間)で針が2周、つまり半日(12時間)かけて針は1周します。
最初の1周目、1日の始まりから昼までの間、時計の針は砂に波紋を描いて進みます。
次の2周目で時計の針は砂を徐々に平にしてゆき、1日のサイクルを終了します。
この砂に描かれた波紋と平面によって時間を可視化しているのです。
自然への敬意や繋がりを感じたいという意図でデザインされ、潮の満ち引きや昼夜、月の満ち欠けなどの自然界のサイクルは時間とともに展開されています。
そのような自然のサイクルになぞらえてSANDもパターンが変化、その経過を可視化して時として観るのです。
このように可視化された時間を観ることによって時間に対する捉え方や考え方が変わってくるかもしれませんね。
なんとも哲学的な時計です。